こんにちは!今日もPS5でAmazon primeの映画を観ている、かっちゃんです(←ゲームやらんのかい)。
BFVなど多人数でのオンラインゲームや画像処理が大変なゲームをプレイしていると、PS5本体についている冷却ファンがMAXに回転してうるさく感じたことはありませんか?
PS5の冷却ファンは三種類存在し、その中でも17枚と23枚の羽のファンがあるらしいのです。
巷のうわさでは、17枚のファンより23枚のファンのほうが音が静かだという情報が飛び交っています。
そこで今回は、実際に23枚の羽のファンを購入しPS5に取り付けてみました!
PS5はマイナーチェンジされていた!
2020年11月12月にPS5が新発売されました。まだ通常販売されていない中、ひっそりと2021年7月20日より改良されたPS5が発売されています。
改良された主な点は
- スタンド取付用ビス形状の変更
- 冷却ファン形状の変更
- ヒートシンク形状の変更により約300gの軽量化
- WiFi&Bluetooth用のアンテナ4本が2本に変更
日本国内用
型番 | 名称 | 発売日 | 備考 |
---|---|---|---|
CFI-1000A01 | PlayStation 5 光学ドライブ付き | 2020年11月12日 | マイナー前 |
CFI-1000B01 | PlayStation 5 デジタル・エディション | 2020年11月12日 | マイナー前 |
CFI-1100A01 | PlayStation 5 光学ドライブ付き | 2021年8月24日 | マイナー後 |
CFI-1100B01 | PlayStation 5 デジタル・エディション | 2021年7月20日 | マイナー後 |
あなたのPS5はハズレファン?!
そんなPS5にもついている冷却ファン、実は三種類の形があるのはご存じでしたか?
今からお話しする内容は、
初期型のマイナー前のPS5を所有されている方向けです。
もちろん、PS5本体を購入するときに「こっちのファン搭載のほうがいいよ」と言って選んで購入することはできません。
ランダムでPS5本体に組み込んでありますので、実際に購入してPS5本体をバラしてみないと確認できないようになっています。
ランダムで三種類のファンが搭載
こちらの公式分解映像に映っている冷却ファンは「23枚ファン ミネビア製」です。
- 17枚ファン Nidec(日本電産)製
- 23枚ファン ミネベア製でメードイン カンボジア
- 23枚ファン デルタ製
なぜ三種類のファンが存在するの?
PS5は発売されて早1年経ちますが未だに通常販売されていません。それぐらい需要が多く供給が追い付いていない状況です。
そんなPS5ですので、部品の製造をお願いするメーカーを1社だけに頼っていると部品の製造が追いつきません。そこで、三社に分けてファンを作ってもらっていると考えられます。
ファンメーカーによって形が違うのは設計までお願いしているのか、ファンの性能を確かめたいために3種類設計しそれぞれ三社に委託したのかその辺りは推測になります。
羽は多いほうがいいの?
PS5 冷却ファンで検索するといろんなサイトが出てきます。
「17枚ファンはハズレ!」「コスト削減か?」などネガティブなコメントが多くみられます。
一般的にはファンの羽の数が多いほうが風量が多い→よく冷える、と思われがちですがそうでもないみたいです。
確かに全く同じ形をしたファンに、羽の枚数を増やすと風量は多くなり、音は静かになります。その代わり羽が増えた分、トルクは増えます。
ですが、今回検証しているPS5のファン三種類はみんな形が違いますよね?
羽の形も面積も角度も三種類のメーカーみんな違います。
それぞれ条件が違う形をしているファンを羽の枚数を増やしただけで「よく冷える」という結論に至るのは多少無理がある話になります。
羽は角度が重要
ファンの羽の枚数を例えば32枚に増やしたとしても効率が悪い角度で取りついていると、風量は減少します。
風量を増やしたいときは、羽のすくい角をそのファンに適切な角度で取り付けられていることが条件になります。
ファンに正解はない
ファンの設計は非常に難しく、ファンの直径や羽の面積・角度・枚数など。回転数や設置する場所、風を送りたい方向など。いろんな条件を考慮して設計しなければいけません。
PS5本来要求されている条件に対応するファンを作るにはかなり試行錯誤されたのではないかと思います。
そのため、初期型のPS5には三種類の形の違うファンが存在し「基準はクリア」しているもののいちばん効率がいいファンを見つけ出そうとしているのではないでしょうか。
実際どうなの?(17枚ファン)
三種類の形が違うファンが存在しているPS5。実際に私が所有しているPS5を分解して、内蔵されているファンを取り出してみました。
それがこちらー「17枚 Nidec(日本電産)製」です。
PS5の「公式分解映像」では「23枚」のファンが映っているため、こちらの「17枚」を見て羽の数が少ないため「ハズレファン!」と世間では騒がれています。
実際どうなの?(23枚ファン)
そこで、PS5の公式分解映像でも使われていた「23枚」のファンを実際に購入してみました!
それがこちらー「23枚 ミネベア製でメードイン カンボジア」です。
重さも配線コードの先に付いているカプラーもブラケット金具も全く同じで、購入後加工も必要なくポン付けできます。
こちらで購入してみました↓
17枚と23枚ファンの比較
左が「17枚 Nidec(日本電産)製」。右がPS5公式分解映像で使用されていた「23枚 ミネベア製でメードイン カンボジア」です。
左のファンの中央をよく見ると「赤っぽい異物」が付着されているのが確認できます。これはファンが高回転で回るためのバランス取りのウエイトと考えられます。
取ってしまうとファンのバランスが崩れ高回転時に異音が発生する可能性があります。
羽の枚数が違っていても「ブレードの形(面積・角度)」が異なるため、同じ条件での検証はできません。
17枚を23枚に交換したところで「風量が増した!正解」という結論は無理があります。
もう一種類の「23枚ファン デルタ製」中央でブレードが途切れているものが存在しますが今回は入手できませんでした(泣)。
動作音はどうなのよ?
17枚と23枚のファン。実際にPS5に装着して動作音はどちらが静かなのよ?!とお思いの方も多いはず。
海外の検証サイトも含めいろいろ掲載されていますが、
- 23枚ファン ミネベア製でメードイン カンボジア
- 23枚ファン デルタ製
- 17枚ファン Nidec(日本電産)製
の順で「23枚ファン ミネベア製」がいちばん動作音が少ないとされています。
だが、しかし!
マイナーチェンジされたPS5に採用されているのは、
「17枚」のファンです。
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検証動画
動画内では「マイナーチェンジ前」「マイナーチェンジ後」のPS5を実際に分解してみて検証されています。
この動画内での検証では、マイナーチェンジ前の「43.5dB」に対してマイナーチェンジ後モデルでは「42.1dB」の結果が出ており静音性が良くなっています。
「17枚」ファンでも静音性が向上されているということは、必ずしも羽の枚数を増やしたところで静音性が向上するということではないということがわかります。
実際にファンを交換してみた!
私のPS5は「17枚ファン Nidec(日本電産)製」のファンが搭載しておりました。
ゲームをプレイしていてもそこまで騒音は気にならない程度でしたが、23枚のファンのほうが静音性がいい!といろんなサイトに書いてあったので「もっと静かになるのかな?」という疑問から23枚のファンを購入し、取り付けてみましたよ!
まずはPS5本体のカバーを外す
光学ドライブが付いている側のカバーを外します。
ファンを固定しているカバーを外す
万が一、回転しているファンに触れないようにカバーが固定してあります。まずはこのカバーを外します。
ビスが特殊!
なんとカバーを固定してあるビスが星型の特殊なビスが使われています。プラスやマイナスのドライバーでは外れません。
へクスローブドライバー T8×60を購入
PS4を分解する時にでも使用した星形の特殊ビスを緩める「へクスローブドライバー T8×60」というドライバーが必要です!私は「ANEX」というメーカーのものをAmazonで購入しました。
星形ビスを外す
星形の特殊ドライバーを用意できましたら、ファンを固定しているビス4本を外します。
ビスの長さに注意!
この星形の特殊ビス、それぞれ長さが違います!今度組付けるときに間違えたビスを使用しないように、外したままの状態で置いておくことをオススメします。
あれ?当たる?!
写真の矢印の部分をご覧ください。
ビスが本体のカバーに当たって抜けません!この黒い空気口みたいなカバーを外します。
空気口カバーを外す
カバーの端から外そうとすると割れそうだったので、この真ん中を引っ張ると無理なく外すことができます。
ツメはこんな感じ
空気口カバー取り付け用のツメはこんな感じについています。ほとんど真上に引けば外れる構造です。
両端に注意!
空気口カバーの両端に注意です!取り外すときにこの両端が本体に刺さっていると確実にこのツメを割ってしまいます。このツメに注意して取り外してくださいね!
シートをはがす
次は、コネクター類を保護しているシート。この矢印の部分をはがします。
ヘラが便利
この保護シートは粘着剤で張り付けられています。マイナスドライバーなど、何か先の薄いものを利用してシートをはがしていきます。
コネクター類が見えます
保護シートをはがすとこんな感じになっています。はがした保護シートは粘着力を損なわないように、このような状態で仮置きしておくことをオススメです。
ファンのコネクタを確認
ファンの電源を確保するコネクタがこちらになります。
真上に引く
ファンの電源コネクタの形状はこんな感じです。コネクタの形状からしてそのまま真上に引けば抜くことができます。コードを引っ張るのではなく、白いコネクタをつかんでください。なかなかつかめない場合はペンチなどを使用すると簡単に引き抜くことができます。
ファンを外す
これでやっとファン本体を外すことができます。
ファン外した図
ファン本体を外すとこんな感じになっています。ファンの中央から空気を吸い込んで、サイドから空気を送り込む形になっていますね。
23枚ファンに交換
左が今回PS5本体から外した「17枚ファン Nidec(日本電産)製」。
右が新しく購入した、PS5公式分解映像で使用されている「23枚ファン ミネベア製」メードインカンボジア。
ファンを入れます
23枚ファンをPS5本体に入れていきます。ブラケットの穴の位置が決まっているので、間違えた方向で装着することはありません。
空気口カバーを取り付ける注意
ファン本体のカバーを星形のビスで固定し、電源用コネクタを装着。保護シートを張り付けたあと、空気口カバーを最後に取り付けます。
ここで注意しなければいけないのは、空気口カバーの両端を先に挿し込んでおいてください。
その後、写真の矢印の方向にポン!と上から押せば空気口カバーはカチッ!と収まります。
ファンの動作確認をする
取り外した部品を全てもとに戻したあと、取り付けたファンの動作確認をすることをオススメします。
このままの状態でケーブルを繋ぎ、ファンが確実に回転しているか?振動していないか?異音がないか?を確認してください。
ちゃんとしたお店で購入したものは取り替えてくれるかもしれませんが、フリーマーケットなど個人での売買では故障していたり、異音や振動があるものを出品してる可能性もあります。
ご自分のPS5を守るために取り付けた後は、必ず動作確認をするようにしてください。
まとめ
今回は「【PS5】あなたのPS5はハズレかも?!冷却ファンを交換してみた!」と題してお送りさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
簡単に言うと「三種類の形が違うファン」「羽の枚数が多いほうが良く冷える」と結論付けるのは間違い。
全く同じ形をしたファンに17枚と23枚を比較検証するのは同じ条件なのでわかります。
形が違うファンを17枚と23枚比較するのは条件が違うためファン単体での検証は難しい。
マイナーチェンジ後のPS5に搭載されている冷却ファンの羽の枚数は17枚です。それでいてPS5の動作音はマイナー前より静かになっています。
マイナーチェンジ後のPS5はヒートシンクの形状も変更されています。もしかしたら、変更されたヒートシンクには17枚のファンが合っているのかもしれません。
またまた個体のバラつきで、特定のPS5だけ異音が鳴っている可能性はあります。
このようにいろんな条件が重なり合って、良かったり悪かったりしています。
PS5が発売されてまだ1年ですので、いろいろ試行錯誤を続けてより効率のいいゲーム機に改善されていくのかもしれませんね!
今回、17枚から23枚のファンに交換してみましたがはっきり言って違いはわかりませんでした。
ディスクが回る光学ディスクのほうがうるさいぐらいです。
PCをカスタマイズするのがお好きな方の分野になってきますが、PS5にもいろんなファンを装着して試してみませんか?
今回は保証が切れる封印ははがしておりません。簡単に脱着可能ですので、こだわりたい方はぜひお試しください☆(←自己責任で)
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